レッドスペシャル 弾きにくいけれど唯一無二の個性を持つ理由

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「レッドスペシャルって弾きにくいって聞くけど、本当にそんなに難しいギターなの?」
「ブライアン・メイが愛用しているギターの魅力って、なぜあれほど評価が分かれるの?」

そんな疑問を抱えてこの記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。

レッドスペシャルは、クイーンのギタリスト、ブライアン・メイが自作し、今も愛用しているギターとして有名です。その独特な構造や設計、そして演奏感は他のギターとは一線を画しています。特に「レッドスペシャル 弾きにくい」という声は、ネット上や「なんJ」といった掲示板でもたびたび話題にのぼります。

この記事では、レッドスペシャルが弾きにくいとされる理由を、「設計図」や「構造」「フレット数」「弦の種類」「使用されている材料」など、細部にわたって丁寧に解説します。また、レプリカやコピーモデル、自作ギターに見られるクセの違い、「本物の値段」や「価値」といった気になる情報についても、わかりやすくまとめました。

「レッドスペシャルを手にしてみたいけど、自分に扱えるのか不安…」
「弾きにくさの正体を知って、自分に合うか判断したい」

そんな方は、ぜひ最後までご覧ください。クセのあるギターだからこそ得られる深い満足感と、その選び方のヒントが見つかるはずです。

記事のポイント
  • レッドスペシャルが弾きにくいと感じる具体的な理由
  • 独自の構造や設計が操作性に与える影響
  • 自作モデルやレプリカで起きやすい演奏面のクセ
  • 弾きにくさを乗り越えることで得られる魅力
目次

レッドスペシャルが弾きにくいと感じる理由

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見出し一覧
  • レッドスペシャルの構造が影響する操作性
  • レッドスペシャルのフレット数と演奏性の関係
  • 自作モデルやレプリカに見られるクセの強さ
  • レッドスペシャル なんJで語られる評価とは
  • レッドスペシャル コピーモデルの完成度と難易度

レッドスペシャルの構造が影響する操作性

レッドスペシャルは、他のエレキギターとは一線を画す独自の構造を持っています。このユニークな設計が、演奏時の操作性に大きく関わってきます。操作性とは、プレイヤーが弾きやすいと感じるか、演奏中にどのようなコントロールが可能かといった「扱いやすさ」に関係する要素です。

まず特徴的なのは、ピックアップの配列とフェイズスイッチの存在です。レッドスペシャルには3基のシングルコイルピックアップが搭載されており、それぞれにオン・オフとフェイズの切り替えスイッチがあります。これにより多彩なサウンドバリエーションが可能ですが、一方でスイッチの数が多く、初心者にとっては操作が煩雑に感じられる場合もあります。

また、トレモロユニットの設計も独特です。通常のストラトキャスター系とは異なり、バネのテンションを調整する木製ブロックが内部に仕込まれています。この仕組みは滑らかなアーミングを可能にしていますが、トレモロの感触や反応に慣れるまではコントロールしづらいと感じる方も少なくありません。

さらに、ネックの太さや形状にも影響があります。レッドスペシャルはやや太めで丸みを帯びたネックプロファイルになっており、小さめの手のプレイヤーにとっては握りにくいと感じる可能性があります。これはヴィンテージ感を重視した設計思想の結果であり、現代のスリムなネックに慣れている人にとっては最初戸惑うかもしれません。

このように、レッドスペシャルの操作性にはクセがある一方で、それを乗り越えれば豊かな音色と表現力が手に入ります。むしろ、他のギターでは再現できない個性が詰まっているとも言えるでしょう。そのため、最初は「弾きにくい」と感じることがあっても、それは唯一無二の魅力への入り口なのです。

レッドスペシャルのフレット数と演奏性の関係

レッドスペシャルのフレット数は24フレット仕様となっており、これが演奏性に与える影響は非常に大きいです。一般的なエレキギターが21~22フレットで設計されているのに対し、24フレットあるということは、より高音域まで演奏できるというメリットを意味します。

特にリードギターとして高音のソロを多用するプレイヤーにとっては、24フレットは大きな魅力です。クイーンのギタリスト、ブライアン・メイもレッドスペシャルで独特なハーモニーや音程の高いフレーズを演奏しており、それを可能にしている要素のひとつがこのフレット数です。

ただし、注意したいのはフレットが多くなることでネックの長さやポジション間隔が変わるため、演奏ポジションの把握に慣れが必要になる点です。特にハイフレットに移動する際、ボディ形状やカッタウェイの深さによっては手の可動域が制限されることもあります。

また、レッドスペシャルの24フレットはスケールがやや短め(約24インチ)で設計されているため、弦のテンションが緩く感じることがあります。これはチョーキングやビブラートの際に扱いやすさを感じる要素となりますが、逆に言えば力加減をコントロールしないと音程が不安定になりやすいという側面もあります。

このように、24フレットという構造は演奏可能な音域を広げる一方で、ピッチの安定性や演奏の精度が求められるため、慣れていないと操作が難しいと感じることもあります。しかし裏を返せば、これこそがレッドスペシャルがプロの現場でも重宝される理由でもあり、使いこなせば演奏表現の幅が格段に広がるのです。

いずれにしても、フレット数の多さはレッドスペシャルの魅力の一端を担っており、単なる「弾きにくさ」ではなく「多機能さ」の証でもあるといえるでしょう。

自作モデルやレプリカに見られるクセの強さ

レッドスペシャルの自作モデルやレプリカは、ブライアン・メイのオリジナル設計を再現しようとする熱意に溢れています。しかしその一方で、構造的なクセの強さがプレイヤーにとって扱いにくさを感じさせる要因にもなっています。

まず、自作モデルにおいては素材や設計精度の違いが大きなポイントです。オリジナルのレッドスペシャルは、ブライアン・メイとその父が木製の暖炉の柱など家庭にあった素材で手作りしたもので、特殊な構造とサウンドキャラクターを持っています。自作ギターもこの雰囲気を再現しようとする傾向がありますが、個人のスキルや使用する工具・材料により仕上がりは大きく変わってしまいます。

具体的には、以下のようなクセが見られます:

  • ピックアップの出力バランスが不均一
    純正や高品質なレプリカと違い、出力やフェイズの切り替え時にノイズが出ることもあります。
  • ネックの形状やフレットの処理が荒い
    手作業のため精度に差が出やすく、スムーズな運指がしづらいケースも。
  • トレモロユニットの動きが重い、または柔らかすぎる
    オリジナルに近づけようとするあまり、再現性が高すぎて逆に扱いづらくなることもあります。

また、レプリカモデルにおいても、量産品であってもメーカーごとに個性が異なります。国内外で販売されているレプリカの中には、本家に忠実すぎるがゆえに「演奏面での難しさ」がそのまま再現されているものも少なくありません。たとえば、スイッチの配置やコントロール系が複雑なままで、シンプルな操作を好むプレイヤーには不向きと感じられることもあります。

しかし、それこそがレッドスペシャルの魅力でもあります。操作のクセに慣れれば、他のギターでは出せない独特なトーンやフィーリングが手に入ります。むしろ、クセがあるからこそ“自分だけの表現”を追求したいというプレイヤーには好まれるのです。

このように、自作モデルやレプリカにはクセが強いという特性がありながらも、それを理解し楽しむことで演奏の幅は広がります。特に音作りにこだわる方や、ブライアン・メイのサウンドを忠実に再現したい人にとっては、そのクセこそが愛着につながる要素とも言えるでしょう。

レッドスペシャル なんJで語られる評価とは

ネット掲示板「なんJ」では、レッドスペシャルに関するさまざまな意見や感想が投稿されています。そこでは、単なるギターとしての評価にとどまらず、ブライアン・メイという存在やクイーンの音楽との関係性、さらにはユニークな構造についても言及されています。

「なんJ」でよく見られるのは以下のようなトーンの投稿です:

  • 「操作が複雑すぎて初心者には向かん」
  • 「ブライアン・メイだからこそ使いこなせるギター」
  • 「フェイズ切り替えが難しいけど音は唯一無二」
  • 「見た目は最高、でも弾いてみると意外とクセ強い」
  • 「音作りにハマれば抜け出せないタイプのギター」

このような投稿から分かる通り、なんJユーザーの多くは、レッドスペシャルを“玄人向けのギター”として捉えています。特にピックアップのフェイズ切替スイッチや特殊なトレモロ構造などが、「普通のギター」とは違うため、扱いづらさを指摘する声も多く見られます。

しかし一方で、ブライアン・メイの音を再現したいという強い動機を持つ人々にとっては、この複雑な構造こそが「唯一無二の武器」であるとも語られています。実際、なんJでも「使いこなしたらどんなギターよりも面白い」「音の作り込みに夢中になる」といった肯定的なコメントも多く見られます。

また、なんJ特有のユーモアを交えた言い回しで「レッドスペシャルはギター界の魔剣」や「説明書必須ギター」などと表現されることもあり、それが逆に“クセはあるけど魅力的”という印象を強調しています。

つまり、なんJでの評価は「クセが強くて扱いが難しいが、ハマる人には最高の一本」というものに集約されます。万人向けとは言えないものの、深く知れば知るほどその面白さに気づくという点で、レッドスペシャルは一種の“通好みの名器”として認知されているのです。

レッドスペシャル コピーモデルの完成度と難易度

レッドスペシャルのコピーモデルは、国内外のギターメーカーから多数販売されています。中でも完成度の高いモデルは、見た目や構造だけでなく、音色や演奏性においても本家にかなり近いものがあり、ブライアン・メイファンにとっては魅力的な選択肢となっています。しかし、コピーの難易度は高く、製作側も購入者側もいくつかの課題に直面することがあります。

まず、レッドスペシャルの最大の特徴は、独自の設計とパーツ構成にあります。以下のような特殊な要素が、コピーモデルの再現性に影響します。

  • 24フレット+ショートスケール(約24インチ)
  • 3基のシングルコイルピックアップ+フェイズスイッチ
  • 独自構造のトレモロユニット
  • 独特な木材構成(オーク、マホガニー、ブロックボードなど)

これらの要素をすべて正確に再現しようとすると、製作コストや調整の手間がかかるため、量産モデルでは一部が簡略化されることもあります。特に廉価版では、ピックアップが通常のものに変更されていたり、スイッチの機能が省略されていたりするケースもあり、完成度にはばらつきが見られます。

また、演奏面での難易度にも注意が必要です。前述の通り、独特な操作系やトレモロの挙動により、一般的なギターと同じ感覚では弾きにくさを感じることがあります。とくに、スイッチの誤操作やチューニングの安定性に影響が出やすいため、初めて使う人には多少の慣れが必要でしょう。

ただし、高価格帯のコピーモデルでは、これらの問題点を限りなく解消した製品も存在します。たとえば「BMG(Brian May Guitars)」から販売されているオフィシャルモデルは、本人監修のもと設計されており、構造やサウンドにおいて非常に忠実です。

このように、コピーモデルを選ぶ際には完成度の差を理解し、自分の目的(観賞用か演奏用か)やスキルに応じて選択することが重要です。価格帯や使用目的を明確にすれば、レッドスペシャルの世界をより深く楽しむことができるでしょう。

レッドスペシャルの魅力と価値を再確認

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見出し一覧
  • ブライアン・メイが愛用しているギターの個性
  • 使用している弦が演奏性に与える影響
  • レッド・スペシャルの材料とこだわりの設計
  • 設計図から見る機能美と演奏性の裏側
  • レッドスペシャル 本物の値段と希少価値
  • レッドスペシャル レプリカの選び方と満足度

ブライアン・メイが愛用しているギターの個性

ブライアン・メイが愛用するレッドスペシャルは、彼自身が十代の頃に父親と共に手作りしたギターであり、その個性は通常の市販モデルとは比較にならないほど際立っています。単なる演奏ツールではなく、「音楽表現の一部」として彼のスタイルを支えてきた象徴的な存在です。

まず最大の特徴は、自作であるにも関わらず、プロの現場で数十年にわたって使い続けられていることです。これはつまり、構造的にも音質的にも極めて完成度が高いことを意味します。市販のギターがもつ均一性とは対照的に、レッドスペシャルは「1点モノ」としての個性が詰まっています。

以下にその個性を端的にまとめます:

  • 材質のユニークさ
    本体は暖炉の木材(オーク系)、ネックはマホガニー、センターブロックにはブロックボードという日用品を用いた設計。
  • ピックアップ構成
    3基のシングルコイルピックアップに、それぞれ個別のオン/オフスイッチとフェイズ切替スイッチが付属。多彩な音作りが可能です。
  • トレモロ構造
    スプリングと自転車部品を利用した特殊なフローティングトレモロを搭載。滑らかなアーミングが可能。
  • ショートスケール設計(約24インチ)
    弦のテンションが緩めで、繊細なニュアンスを表現しやすい。

このような構成により、レッドスペシャルはブライアン・メイ特有の太くて艶のあるサステインや、ビブラートを強調した音色を可能にしています。特に、クイーンの楽曲では彼のソロが楽曲の核となるため、ギターの個性がそのままバンドの個性にもつながっていると言えるでしょう。

一方で、独自設計であるがゆえのクセもあり、誰にでも扱いやすいというわけではありません。操作や音作りにはコツが必要で、一般的なギターとは異なるチューニング感やスイッチ操作に慣れるまで時間がかかることもあります。

それでも、音楽表現において“自分だけの音”を持ちたいプレイヤーにとって、レッドスペシャルのような個性派ギターは非常に魅力的な存在です。ブライアン・メイのギターは、まさに「機能」と「個性」が両立した稀有な一本であり、その影響は今なお多くのギタリストに受け継がれています。

使用している弦が演奏性に与える影響

レッドスペシャルの演奏性を語る上で、使用されている弦の種類やゲージは重要な要素です。なぜなら、弦の太さや素材が弾き心地・音質・表現力に直結するためです。特にブライアン・メイが使用している弦の構成には、彼のプレイスタイルと音作りへのこだわりが強く反映されています。

ブライアン・メイの基本的な弦構成は、かなり細めのゲージである「.009~.042」あたりが一般的です。このライトゲージは、軽いタッチで繊細なニュアンスを表現しやすく、ビブラートやチョーキングもスムーズに行えるため、彼の独特な奏法に合致しています。特に、6弦側から順に .009 / .011 / .016 / .024 / .032 / .042 というバランスは、一般的なエレキギターよりやや軽めで、ピックの代わりにコインを使うブライアンならではのアプローチを支える要因となっています。

このような細い弦は、以下のような演奏面での影響をもたらします:

  • 押弦がしやすく、手の疲れが少ない
  • 繊細なタッチでの音色変化が表現できる
  • ビブラートやチョーキングが軽く滑らか

ただし、細い弦にはデメリットも存在します。テンション(張力)が弱いため、力加減に気をつけなければ音程が不安定になりやすく、強く弾きすぎると音がシャープすることがあります。加えて、強いアタックで演奏するスタイルには不向きで、音が少し薄く感じられることもあるかもしれません。

また、弦の素材についても注目すべきです。ブライアン・メイが好むのは、ニッケルプレートタイプの弦であり、これによって温かみのある中域が強調された音色を作ることができます。ハイゲインな音ではなく、繊細で柔らかいサウンドを求めるプレイヤーにとっては、非常に相性が良い選択だと言えるでしょう。

このように、使用されている弦の仕様は、レッドスペシャルの演奏性に直接影響を及ぼしています。弦選びは単なる付属品の話ではなく、そのギターの個性とプレイフィールを決定づける重要な要素なのです。

レッド・スペシャルの材料とこだわりの設計

レッドスペシャルは、他のどのエレキギターとも異なるユニークな材料と設計思想で作られています。その背景には、製作当時の状況と、ブライアン・メイとその父による独創的なアイデアが大きく影響しています。一般的なギターが工場生産で精密に仕上げられているのに対し、レッドスペシャルは「家庭にある材料でプロクオリティを実現する」ことを目指した手作り品なのです。

まず注目すべきは、使用されている木材です。ネック部分には100年以上前の暖炉のオーク材が使われており、これはブライアンの家にあった古い家具を再利用したものです。ボディにはマホガニー材の両側にブロックボード(多層合板)を貼り合わせた構造が採用され、軽量化と音響特性の両立を図っています。これは市販ギターのソリッド構造とは一線を画すものです。

また、レッドスペシャルには以下のようなこだわりの設計が見られます:

  • トレモロユニット:自転車のブレーキワイヤーやナイフエッジを使って滑らかなアーム操作を実現。
  • ピックアップの配列:3つのシングルコイルピックアップに個別のフェイズスイッチとオン・オフスイッチを搭載。
  • スケール長:約24インチのショートスケールを採用し、テンションを抑えて柔らかな音を演出。
  • 指板:18フレットあたりからやや盛り上がる設計で、ハイフレットの音の立ち上がりをスムーズに。

これらの設計はすべて「演奏者の表現力を最大限に引き出すため」に工夫されたものであり、特にライブパフォーマンスにおいてその真価を発揮します。滑らかなビブラート、繊細なトーンコントロール、そして圧倒的な音の存在感は、この特殊な構造から生まれるものです。

一方で、こうした独自構造は、メンテナンス性や汎用性という面ではデメリットもあります。パーツの入手が困難であったり、調整に専門知識が必要な場合もあるため、取り扱いには一定の経験が求められるでしょう。

しかし、それでもなお多くのギタリストがレッドスペシャルに魅せられるのは、この「唯一無二の設計」によって得られる音と感触が、他のギターでは決して再現できないからです。ブライアン・メイのギターが「設計思想そのもの」であることは、音楽的な表現の幅を根底から広げてくれる象徴的な存在とも言えるでしょう。

設計図から見る機能美と演奏性の裏側

レッドスペシャルの設計図を紐解くと、単なる自作ギターとは思えないほど綿密に計算された構造が見えてきます。その図面には、ブライアン・メイとその父親が機能美と演奏性を両立させるために注ぎ込んだ創意工夫が詰まっています。見た目の美しさに加え、「どう弾くか」を最優先に設計された点こそ、レッドスペシャルが現在も高く評価されている最大の理由です。

まず、設計図から読み取れるのは、ピックアップとスイッチの配置の工夫です。3基のシングルコイルピックアップにはそれぞれ個別のオン/オフスイッチとフェイズ切替スイッチが配置されていますが、これは単なるサウンドの多様化だけが目的ではありません。設計図上では、スイッチの配置が演奏中でも直感的に操作できるように緻密にレイアウトされており、音色変化の自由度と即応性が共存しています。

また、トレモロユニットの内部構造にも注目です。設計図では、スプリングのテンションを支える木製ブロックや、ナイフエッジの支点など、摩擦の少ない滑らかなアーミングを実現するための構造が確認できます。これらは、市販ギターの金属製トレモロとは一線を画す設計思想で、操作感の自然さと耐久性のバランスを図っています。

さらに、ネックのジョイント部分も設計図に細かく記されています。通常のボルトオンやセットネックとは異なり、レッドスペシャルは「ほぞ継ぎ」に近い方式でネックとボディを接合しています。これにより、サステインの強化と演奏中の振動伝達がスムーズになり、音の太さにも寄与しています。

加えて、ショートスケール(約24インチ)設計は設計図に基づいた意図的な選択です。フレット幅がやや狭くなり、弦のテンションも柔らかくなるため、細かい指の動きを要する演奏に最適な構造となっています。これらの構造的配慮は、単に見た目の美しさを追求しただけでなく、演奏者の身体感覚や動作効率を高めるための“機能美”の実現でもあります。

このように、設計図から読み解けるレッドスペシャルの魅力は、外観の個性以上に「実際に使うギターとしての完成度」の高さにあります。創造性と実用性が絶妙なバランスで融合された設計こそが、レッドスペシャルを唯一無二の存在にしているのです。

レッドスペシャル 本物の値段と希少価値

レッドスペシャルの「本物」、つまりブライアン・メイ本人が使用しているオリジナルモデルは、世界に1本しか存在しない完全な一点物です。そのため、正確な市場価格というものは存在せず、いわば“プライスレス”とも言える存在です。しかし、その希少性や文化的価値を考慮すると、もし万が一オークションに出された場合には数億円規模の価格がつくと見られています。

オリジナルは1960年代にブライアン・メイとその父が自宅で製作したもので、製作費用はわずか£17(当時の価値)だったと言われています。にもかかわらず、それが今や世界的なギターヒーローの代名詞となり、ロック史に残る音を生み出してきたことを考えると、その価値は歴史的遺産クラスです。

一方で、一般市場には「公認レプリカモデル」や「高級コピーモデル」が出回っています。特にBMG(Brian May Guitars)が公式に販売しているモデルは、本人監修のもと作られており、音響・外観・操作性において非常に高い再現度を誇ります。価格帯は以下の通りです:

モデル種別価格帯(日本円)特徴
本人使用のオリジナル非売品/数億円相当世界で1本、文化的・歴史的価値が高い
BMG Signature Model約15~20万円ブライアン監修、演奏向け高品質モデル
BMG Special(廉価版)約8~10万円初心者向け、基本設計を踏襲
マニア向けハンドメイド30万円~数百万円素材・設計にこだわった個人製作品

特に、ヴィンテージ志向のマニアにとっては、独自に再現されたハンドメイドモデルの人気も高く、木材の選定から塗装に至るまで徹底的にこだわる製作者も存在します。こうしたモデルは一品一品が異なる仕上がりになるため、収集対象としての価値も高まっています。

ただし、価格が高ければ必ずしも“弾きやすい”わけではありません。レッドスペシャルは元々の設計思想が特殊であるため、操作性には独自のクセがあり、慣れが必要です。その意味で、高価なモデルであってもプレイヤーによっては「弾きにくい」と感じることがあるかもしれません。

それでも、このギターが持つ唯一無二の音色と歴史的背景は、希少価値としては計り知れません。楽器としての機能だけでなく、「ブライアン・メイの物語」を体感できるという点で、レッドスペシャルの本物は間違いなく伝説的な存在です。

レッドスペシャル レプリカの選び方と満足度

レッドスペシャルのレプリカを選ぶ際には、見た目の再現度だけでなく、演奏性やパーツの品質、自分の演奏スタイルとの相性など、多角的に判断することが重要です。単に“かっこいいから”という理由で選ぶと、後に「弾きづらい」「思った音が出ない」と感じる原因にもなりかねません。逆に、自分に合ったレプリカを選べれば、高い満足度と愛着が得られる一本になるでしょう。

まず最初に考えたいのは、「何を目的として購入するか」です。目的によって選ぶ基準が変わるため、以下のように分けて考えるのが賢明です。

購入目的と選定ポイント

目的選ぶべきタイプチェックすべき要素
演奏・ライブで使うBMG製シグネチャーや上位モデル演奏性、ピックアップ構成、スイッチの操作性
観賞・収集目的外観重視のレプリカ、限定モデルデザインの忠実度、木材の質感、塗装仕上げ
自作・改造ベース中価格帯レプリカ、キットモデル構造のシンプルさ、改造のしやすさ

次に重要になるのが、再現度と価格のバランスです。レッドスペシャルは非常に特殊な構造をしており、それを忠実に再現するには手間とコストがかかります。そのため、安価なモデルでは一部の機能が省略されていることもあります。例えば、フェイズスイッチがダミーだったり、トレモロが固定式になっていたりするケースです。こうした仕様の違いを事前にしっかり確認することで、期待とのギャップを減らせます。

特に演奏目的の場合は、「BMG(Brian May Guitars)」製のレプリカが最も安心です。本人監修によって設計されており、トーンや操作感が非常にリアルです。国内でも10万円前後から入手可能で、コストパフォーマンスにも優れています。一方で、完全再現を求めるなら、数十万円を超えるカスタムショップ製のレプリカやハンドメイドモデルも選択肢になります。

ただし、高額なモデルだからといって万人にとって満足度が高いとは限りません。レッドスペシャル特有の弾き心地や音作りに対して、自分のプレイスタイルや好みが合うかどうかが大切です。たとえば、メタルやハードロックなど高出力なサウンドを好むプレイヤーには、レッドスペシャルの繊細な中高域のキャラクターが物足りなく感じられることもあります。

いずれにしても、実際に弾いてみること、またはユーザーレビューをしっかり確認することが、満足度を高める第一歩です。可能であれば楽器店で試奏を行い、自分の手に馴染むかどうか確かめてみましょう。

このように、目的に応じた選定を行い、仕様や構造をよく理解したうえで購入すれば、レッドスペシャルのレプリカは「長く付き合える1本」となります。クセはあっても、それを超える魅力が詰まったギターだからこそ、選び方次第で高い満足感を得ることができるのです。

(まとめ)レッドスペシャル 弾きにくいけれど唯一無二の個性を持つ理由

記事のポイントをまとめます。

  • 独自構造のスイッチ類が多く、操作が煩雑に感じやすい
  • トレモロユニットの特殊設計によりアーム操作に慣れが必要
  • ネックが太めで丸みがあり、小さい手では握りづらい
  • 24フレット仕様によりポジションの把握に注意が必要
  • ショートスケールでテンションが緩く、ピッチが安定しにくい
  • 自作モデルは精度やパーツの違いで演奏性にばらつきがある
  • レプリカは本家を忠実に再現するほど操作のクセが強くなる
  • BMG製など高精度モデルは完成度が高いが価格も高め
  • なんJでは「クセが強いが魅力的」とする声が多い
  • コピーモデルは再現度と使いやすさのバランスが重要
  • 細い弦の使用により繊細なタッチが求められる
  • 弦テンションが弱く、力加減次第で音程が不安定になる
  • 使用木材が特殊でサウンドや重量感に影響がある
  • 設計思想がユニークで、操作感に独自性がある
  • 機能美と表現力のための複雑さが弾きにくさの一因となる
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