「7弦 ギター 難しいって本当なの?」
「6弦と何が違うの?練習しても上達しない気がする…」
そんな悩みを抱えて、この記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
実際、7弦ギターは「弦が1本増えるだけ」と思われがちですが、コードの押さえ方、チューニング、音域の扱い方など、6弦ギターとは異なる技術や考え方が求められます。初心者にとっては「ギターで1番難しいコード」に近いと感じる場面もあり、「7弦ギターはいらないのでは?」と感じてしまうことも珍しくありません。
ですが、7弦ギターには「低音域の拡張」「リフの迫力」「コードアレンジの幅の広さ」といった大きな利点があり、使いこなせば6弦にはない魅力を発揮できます。8弦ギターと比較したときのメリットや、プロの7弦ギターアーティストの活用例も知れば、「なぜ7弦なのか」が見えてくるはずです。
この記事では、「7弦 ギター 難しい」と検索する方が知りたい、
・7弦ギターと6弦ギターの違い
・コード表や押さえ方の工夫
・レギュラーチューニングやドロップAで使える弦ゲージの選び方
・練習曲の具体例と段階的な上達法
などを初心者にもわかりやすくまとめています。
「本当に自分に7弦ギターは必要なのか?」と迷っている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。あなたの音楽スタイルに合った判断材料が、きっと見つかるはずです。
- 7弦ギターと6弦ギターの構造や演奏面での違い
- 7弦ギターが難しいと感じる原因とその克服法
- 7弦ギターのメリットや活用できる音楽ジャンル
- 練習曲やチューニング、弦ゲージの選び方など実践的なポイント
目次
7弦ギターが難しいと感じる理由と克服法
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- 7弦ギターと6弦ギターの違いは何ですか?
- 7弦ギターは本当にいらないのか?
- 7弦ギター コードの押さえ方と注意点
- ギターで1番難しいコードと対処法
- 7弦ギター 練習曲でステップアップ
7弦ギターと6弦ギターの違いは何ですか?
7弦ギターと6弦ギターの最大の違いは、「弦の本数」とそれに伴う「音域の広さ」にあります。通常のギターは6本の弦で構成されていますが、7弦ギターには1本多く、低音弦(一般的に7弦目)が追加されています。この7弦は多くの場合「B(シ)」の音にチューニングされており、より重厚で深みのあるサウンドが得られるのが特徴です。
実際の違いは以下のようになります:
項目 | 6弦ギター | 7弦ギター |
---|
弦の本数 | 6本 | 7本 |
音域 | 標準的な音域 | 低音域が拡張される |
チューニング | E-A-D-G-B-E | B-E-A-D-G-B-E(レギュラーの場合) |
主な用途 | ロック、ポップ、ブルースなど幅広い | メタル、フュージョン、プログレなど |
難易度 | 初心者向け | 中級者以上向け |
7弦ギターでは、低音が強調されたパワーコードや、より重く迫力のあるリフを演奏できます。これが、ヘヴィメタルやジェント系、プログレッシブメタルなどのジャンルで7弦が多く使用される理由です。一方で、ネックが太くなるためフィンガリングに慣れが必要で、コードフォームも一部変更されることから、最初は難しく感じるかもしれません。
また、7弦ギターの構造上、重さや弦の張力も増すため、ストラップでのバランス感や右手のミュートにも影響が出ます。慣れるまでは苦戦しやすいですが、低音域を加えた広い表現力を手に入れられるのは大きな魅力です。
このように、7弦ギターは単に1本弦が増えただけでなく、演奏スタイルやサウンドの幅にも大きな影響を与えるため、自分の音楽スタイルに応じて選択することが重要です。
7弦ギターは本当にいらないのか?
「7弦ギターは本当に必要なのか?」という疑問は、ギターを始めたばかりの人や6弦に慣れている人にとってごく自然なものです。特に、「6弦で十分」「扱いが難しそう」といった印象を持っている場合、7弦の導入をためらうのも理解できます。しかし、結論から言えば、“万人には必要ないが、特定の目的には非常に有効”です。
7弦ギターが「いらない」と思われがちな理由には以下のような点があります:
- 弦が1本多いことでネックが太く、押さえづらくなる
- コードフォームが変わり、慣れた運指が通用しなくなる
- 市場にある教本やTAB譜の多くが6弦前提で書かれている
- 重量が増し、演奏時の取り回しが悪くなる
しかし、逆に「7弦でしかできない」ことも数多くあります。たとえば、低音を活かしたダウンチューニングリフや、6弦ギターでは足りないスケール音域でのソロ展開などです。また、ジャンルによっては7弦の有無がサウンドに直結するケースもあります。
特に以下のような人には、7弦ギターは非常に有効です:
- 重低音を活かしたリフやブレイクダウンを作りたい人
- フュージョンやジャズでより広い音域を求める人
- 変則チューニングを活用して独自性を出したい人
- 7弦使用アーティスト(例:ジョン・ペトルーシ、トスィン・アバシ)に影響を受けた人
このように、7弦ギターは「いらない」と決めつけるのではなく、「必要なプレイヤーには不可欠なツール」と考えるのが正しいアプローチです。演奏スタイルや目指す音楽性によってその価値は変わるため、自分に合った選択をすることが大切です。6弦でできることに限界を感じたとき、7弦は新しい表現の扉を開く強力な武器となるでしょう。
7弦ギター コードの押さえ方と注意点
7弦ギターのコードの押さえ方は、6弦ギターに慣れている人にとって戸惑いの原因になりがちです。基本的な考え方としては、6弦ギターのフォームをそのまま活かしながら、7弦目(通常はB音)をどのように活用するかを考える必要があります。7弦は低音域の広がりを与えてくれる弦であり、ただ足すだけでなく、意図的に「鳴らさない」選択も視野に入れるのがポイントです。
コードフォームに関しては、以下のようなケースがあります:
- 6弦ギターのコードフォームをそのまま使い、7弦はミュートする(特にオープンコードなど)
- パワーコードやバレーコードを7弦まで拡張し、より重厚な響きにする
- 7弦をベース音にして新たなコード構成を作る(B7やF#majなど、7弦特有の構成が可能)
ただし、いくつか注意点もあります。
- 指の可動域に無理が出やすい
ネックが太くなる分、指を広げる動作が増えるため、無理をすると腱鞘炎のリスクがあります。
- ミュートの技術が必須
弦が増えると不要な弦の共鳴も増えるため、右手や左手でのミュートコントロールが求められます。
- 視覚的な混乱
弦が1本増えるだけでもポジションがズレて見えるため、慣れるまではフレットの感覚を混同しやすくなります。
- TAB譜とのズレ
ネット上のコード表やTAB譜の多くは6弦用に書かれているため、7弦ギターで弾く際には読み替えが必要になります。
コードブックやフォーム集も、7弦専用のものを用意しておくと効率的です。また、ダウンチューニングやドロップAなど、チューニング次第でコードの構成も大きく変わるため、その都度フォームの見直しが重要になります。
押さえ方そのものは基本に忠実であっても、どの弦を鳴らすか、どの音をベースに置くかの選択でサウンドの印象が大きく変化します。まずはシンプルなコードから取り組み、段階的に7弦の活用幅を広げていくことが、無理なく上達するコツです。
ギターで1番難しいコードと対処法
ギターで「最も難しいコード」と言われるのは、演奏者のレベルや音楽ジャンルによって異なりますが、総合的な観点から見ると「Fコード(バレーコード)」と「Bdim(Bディミニッシュ)」は初心者・中級者共に苦戦しやすい代表格です。
特にFコードは、1フレットを人差し指で全て押さえる「バレー」が必要であり、以下の理由で難易度が高いとされています:
- 弦全体を押さえるため、指の力が必要
- フレットの位置がナットに近くテンションが強い
- 他の指で押さえるフォームも同時に求められる
また、Bdimコードなどのテンションコードや変則的な構成を持つコードは、音程の取り方が複雑なため、音楽理論の知識がないと理解しにくく、指板上でも配置を見失いやすくなります。
対処法としては、以下のようなステップを意識すると習得が早まります:
- 分解練習をする
まずはバレー部分だけを確実に押さえ、鳴らす練習をする。その後に他の指を加える。
- 指の位置を微調整する
力任せに押さえるのではなく、指の角度や指先の位置を微調整することで省力化できます。
- 弾きやすいキーにカポタストを使用
Fコードが苦手な場合は、カポを使って簡単なコード進行に置き換えることも有効です。
- 握力トレーニングやストレッチ
継続的に握力を鍛えると同時に、指を広げる柔軟性も高めることで自然と押さえやすくなります。
- コードチェンジの練習
コード単体の練習だけでなく、前後のコードからスムーズに移行する練習をすることで実戦力がつきます。
難しいコードは「できないもの」ではなく、「練習すれば身につくもの」です。特に最初のうちは完全な音を出すことにこだわりすぎず、フォームを覚えることを優先しましょう。上達に伴い自然と音もついてくるようになります。焦らず段階を踏むことが、長続きと確かな上達への近道です。
7弦ギター 練習曲でステップアップ
7弦ギターを手にしたばかりの方にとって、まずぶつかる壁は「どんな曲で練習すればいいのか?」という疑問です。6弦ギターに比べて低音弦が1本増えた構造上、7弦特有のアプローチが求められるため、曲選びは上達の鍵になります。ポイントは、7弦の特徴である「低音の迫力」を活かしつつ、難易度を段階的に上げていける練習曲を選ぶことです。
まずおすすめしたいのが、7弦に対応しているメタルやプログレ系の楽曲です。以下にステップアップに適した代表的な曲を紹介します:
レベル | アーティスト/曲名 | 特徴 |
---|
初級 | Korn/Blind | ドロップAでのパワーコード中心。リズム重視で覚えやすい。 |
初中級 | Dream Theater/The Mirror | リフが明快で7弦の低音活用を体感しやすい。 |
中級 | Periphery/Scarlet | ポリリズムと変則チューニングで技術が問われる。 |
上級 | Meshuggah/Bleed | 高速リズム、ダウンチューニング活用の極致。 |
初めのうちは、低音リフを多用した曲から始めると良いでしょう。たとえばドロップAチューニングを用いた曲では、7弦を中心にしたリフ構成が多く、7弦のメリットを実感しやすくなります。また、練習時はTAB譜と音源を併用し、曲の構造を把握しながら進めるのが効果的です。
加えて、コード中心のバラードやインストゥルメンタル曲も、7弦の音域を活かしたアレンジに挑戦できます。ジャンルにとらわれず、「7弦でしか出せない音」を体感できる曲を選ぶことが、モチベーションの維持にもつながります。
練習を続けるうちに、7弦特有の運指やチューニングにも自然と慣れてきます。難曲に挑戦することも大切ですが、弾いていて「楽しい」と思える曲から始めることが、結果的にステップアップへの近道になります。
7弦ギターが難しい中でも得られるメリット
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- 7弦ギターの利点は何ですか?
- 7弦ギター レギュラーチューニングの活用
- 7弦ギター チューニングと6弦との違い
- 7弦ドロップAに合う弦ゲージの選び方
- プロが使う7弦ギターのアーティスト紹介
7弦ギターの利点は何ですか?
7弦ギターの最大の利点は、「音域の拡張」と「表現の自由度の増加」にあります。6弦ギターでは物理的に出せない低音が出せることにより、リフの迫力やコードの厚みが格段に向上します。これは特にヘヴィメタル、ジェント、プログレッシブロックといったジャンルにおいて非常に重宝されています。
以下に7弦ギターの主な利点を具体的にまとめます:
- 1本多い低音弦(通常はB音)で低域が強化される
- 複雑なコード構成が可能になる
- より広い音域を1本でカバーできる
- タッピングやスウィープ奏法の自由度が上がる
- 作曲やアレンジの幅が広がる
特に「低音弦の追加」は、バンドアンサンブルの中で重厚感や存在感を増す効果があります。ベースラインとギターのリフをより密接にリンクさせることが可能になり、ギター1本でも楽曲の土台を構築しやすくなります。
また、コードの構成音に低音を加えることで、サウンド全体に奥行きを持たせることができます。例えば、通常のCコードに7弦のB音を加えることで、Cmaj7/Bのような深みのある響きを出せるのです。
ジャンルによっては、ジャズやフュージョンなどでも7弦は活用されています。広い音域を必要とするプレイヤーにとっては、特に即戦力となる楽器です。
一方で、弦が増える分だけ扱いが難しくなるのも事実ですが、その分だけ得られる表現の自由度は大きいと言えます。初めは戸惑うかもしれませんが、慣れてくると6弦ギターには戻れないという人も多いほど。サウンドの可能性を広げたいと考えるプレイヤーにとって、7弦ギターは非常に魅力的な選択肢です。
7弦ギター レギュラーチューニングの活用
7弦ギターの基本的なレギュラーチューニングは「B-E-A-D-G-B-E」と設定されます。これは、通常の6弦ギター(E-A-D-G-B-E)に、さらに低いB音の弦を追加した構造です。このB弦を加えることで、低音域に強みを持ち、より重厚で迫力のある演奏が可能になります。レギュラーチューニングを活用することで、6弦と同様の運指やコードフォームをそのまま流用できるため、移行のハードルは思ったよりも高くありません。
具体的には、以下のような活用方法があります:
- ヘヴィなリフ構築:7弦のB弦を使えば、パワーコードをより低音で響かせることが可能。メタル系リフにおいては特に有効です。
- コードの拡張性:B弦をベース音として加えることで、既存のコードに新しい響きを与えることができます(例:CコードにB音を足してCmaj7/Bなど)。
- ソロプレイの幅が広がる:音域が拡大するため、低音域から高音域へのスムーズな移行が可能。特に速弾きやタッピング奏法ではその恩恵を感じやすくなります。
- ジャズやフュージョン系への応用:ローBを使ったテンションコードのバリエーションが生まれ、複雑なハーモニー表現にも対応できます。
このように、7弦ギターのレギュラーチューニングは、単に1本弦が増えただけではなく、ギターそのものの表現力を大幅に広げる鍵となります。慣れないうちはB弦が「邪魔」と感じられることもありますが、既存の6弦ギターの知識をベースに練習すればスムーズに取り入れられるでしょう。チューニングに過度な変化を加えることなく、7弦の特性を最大限に活かせる点で、レギュラーチューニングはとても実用的です。
7弦ギター チューニングと6弦との違い
7弦ギターと6弦ギターのチューニングの違いは、一言でいえば「音域の広がり」にあります。6弦ギターの標準チューニングが「E-A-D-G-B-E」であるのに対し、7弦ギターでは最も低音側に「B弦」が追加され、「B-E-A-D-G-B-E」となります。この1本の追加が、演奏スタイルや曲作りに大きな影響を与えるのです。
違いをわかりやすく表にすると以下のようになります:
種類 | 最低音弦 | 音域 | 主な用途 |
---|
6弦ギター | E | 約4オクターブ | ロック、ポップス、ブルースなど幅広く対応 |
7弦ギター | B | 約4.5オクターブ | メタル、プログレ、現代ジャズなどで活躍 |
チューニングの違いは、音域だけでなく、コードフォームやスケールポジションにも影響を与えます。7弦ギターでは、6弦ギターで使い慣れたコードフォームやリフをそのまま流用しながら、さらに低音側の自由度を得ることができます。たとえば、6弦で弾いていたパワーコードをそのまま7弦でも使えば、より重厚なサウンドが生まれます。
また、7弦のチューニングはジャンルによってアレンジされることも多く、「ドロップA」(A-E-A-D-G-B-E)などの変則チューニングが使われる場合もあります。これは1弦下げて、より簡単にパワーコードが弾けるようにした設定で、ヘヴィメタルやジェント系プレイヤーに好まれています。
一方で、弦の本数が増えることでネックが太くなり、フィンガリングに慣れが必要となる点は注意が必要です。ただし、チューニングの構造自体は基本的に6弦ギターと同じインターバルを維持しているため、理論的な応用はスムーズに行えるのが大きなメリットです。
7弦ギターのチューニングの違いを理解することで、演奏の自由度は大きく向上します。6弦では到達できない音の深みと幅を活かせるのが、7弦の最大の魅力と言えるでしょう。
7弦ドロップAに合う弦ゲージの選び方
7弦ギターをドロップAチューニング(A-E-A-D-G-B-E)に設定する際、弦ゲージの選択は音の安定性と演奏性に大きな影響を与えます。特に最も太い7弦(通常はB音)をAまで下げることでテンション(張力)が緩み、音がだらしなくなるリスクがあるため、適切なゲージ選びが重要です。
まず前提として、ドロップAチューニングでは最も低音の弦に十分なテンションが必要になります。通常の7弦セットでは一番太い弦が.059~.062あたりが一般的ですが、A音まで下げると張りが足りず、輪郭のある音が出にくくなることがあります。
ドロップAに適した弦ゲージの一例を紹介します:
弦の位置 | 推奨ゲージ(インチ) |
---|
1弦 | .009~.011 |
2弦 | .011~.014 |
3弦 | .016~.018 |
4弦 | .026~.028 |
5弦 | .036~.042 |
6弦 | .046~.052 |
7弦(A) | .064~.074 |
このように、7弦には**.064以上の太さを選ぶのが理想**です。市販の「ドロップチューニング向け7弦セット」や、1弦ずつカスタムで選べるバルク弦(単品弦)を組み合わせるのも有効です。
また、スケール(弦長)が25.5インチ未満のギターではテンションが弱くなりがちなので、より太いゲージが必要になります。一方、バリトンギターや27インチスケールの7弦であれば、標準ゲージでも安定したドロップAが可能です。
演奏ジャンルにもよりますが、ヘヴィメタルやジェント系で音の芯をしっかり出したい場合は、テンション重視でやや太めのゲージを選ぶのがセオリーです。逆に、速弾きやテクニカルなプレイを重視する人は、少し細めにしてフィンガリングのしやすさを優先することもあります。音のバランスと弾き心地の両面から、自分に合ったゲージを選びましょう。
プロが使う7弦ギターのアーティスト紹介
7弦ギターは一部のマニアックなジャンルに限定されていると思われがちですが、実際には多くのトップアーティストが活用しています。ジャンルもメタルだけにとどまらず、ロック、ジャズ、フュージョンなど多岐にわたっています。ここでは、プロの世界で7弦ギターを積極的に使用している代表的なアーティストを紹介し、それぞれのスタイルやギターへのアプローチを掘り下げます。
1. ジョン・ペトルーシ(Dream Theater)
テクニカルメタルの代表格であるDream Theaterのギタリスト。7弦ギターを駆使して重厚なリフと広大なコードワークを行うことで知られています。主にMusic Man製のシグネチャーモデル(JP7)を使用。7弦を使うことで複雑な楽曲構成の中で音域の広さを確保しています。
2. スティーヴ・ヴァイ
インストゥルメンタルギター界の巨匠。Ibanezとの共同開発で「UV777」などの7弦モデルを生み出し、独自のスケール感やコードアプローチを可能にしました。1990年代の時点で7弦を導入していた先駆者の一人です。
3. マシャル・マン(Animals as Leaders)
プログレッシブメタルとジャズを融合させた新世代ギタリスト。8弦をメインに使うこともありますが、7弦でも流れるようなレガートやタッピングを多用。高次元での音楽的表現を実現している例です。
4. ジェフ・ルーミス(Nevermore, Arch Enemy)
ハードなリフとエモーショナルなソロで知られる。7弦ギターでドロップチューニングを多用し、より深く迫力のあるサウンドを展開。シェクターのシグネチャーモデルを長年使用しています。
5. 徳武弘文(日本)
日本における数少ない7弦ギターの使い手として、ジャズ・フュージョンの現場で活躍。低音弦を活用したウォーキングベース的なプレイやコード分解演奏を得意とし、ソロギターの幅を広げています。
このように、7弦ギターは技術派ギタリストを中心に高く評価されており、演奏の幅や表現力を大きく広げる道具として取り入れられています。プロの使用例を知ることで、7弦ギターの可能性に対する理解が深まり、導入への不安も和らぐでしょう。どのアーティストも「単に低音が出せるギター」ではなく、「音楽的表現の自由度が高いツール」として7弦を使いこなしています。
(まとめ)7弦ギターが難しいと感じる理由と克服のコツを初心者向けに解説
記事のポイントをまとめます。
- 7弦ギターは6弦に比べて音域が広く、特に低音が強化されている
- 弦が1本増えることでネックが太くなり、押さえづらく感じやすい
- コードフォームが6弦と一部異なり、慣れるまで混乱しやすい
- TAB譜や教則本が6弦向け中心のため、7弦用情報が少ない
- フレット間の視覚的なズレにより、ポジションの把握に時間がかかる
- ミュート技術がより重要になり、不要な弦の共鳴を防ぐ必要がある
- 7弦は「いらない」と感じる人もいるが、低音重視なら有効な選択肢
- ドロップAなどの特殊チューニングに対応しやすい構造である
- パワーコードや重厚なリフの表現に向いており、メタル系と相性が良い
- 初心者でも練習曲を段階的に選べば、無理なくスキルを伸ばせる
- コードの押さえ方次第で音の深みや雰囲気が大きく変化する
- 音域が広がることで、ソロやアルペジオの表現が豊かになる
- 使用アーティストから得られるインスピレーションも多い
- 弦ゲージ選びはチューニングと演奏スタイルに合わせて調整が必要
- 7弦ギターは扱いが難しい反面、音楽表現の幅を広げる強力なツールである