こんにちは。ラグゼギター運営者のエイツです。
7弦ギターのメリットって、気になりますよね。ローBの重低音でリフが太くなるとか、ダウンチューニングしなくても低い音域が出せるとか、魅力は多い一方で、初心者でも弾けるのか、難しいのか、ネックが太いのか、ミュートが大変なのか、デメリットや注意点も含めてモヤっとしがちです。
この記事では、6弦との違いをはっきり整理しつつ、チューニング(レギュラーやドロップA)の考え方、ジャンル別の向き不向き、そして後悔しない選び方まで、あなたが納得して一本を選べるところまで一緒に整理します。最終的な結論はシンプルで、否定はしません。あなたが好きなギターを、後悔しない形で買いましょう。
- 7弦ギターで得られる低音域とサウンドの変化
- 6弦との違いと、弾き心地のギャップ
- よく使うチューニングとセッティングの考え方
- 初心者でも後悔しない選び方の基準
目次
7弦ギターのメリットとは
ここでは、7弦ギターを選ぶ最大の理由=音域と表現力の拡張を中心に、6弦では得にくい“おいしい部分”を具体的に解説します。あなたの音楽性に本当に刺さるメリットかどうか、判断材料にしてください。
低音域拡張で重低音が出せる
7弦ギターのいちばん分かりやすいメリットは、やっぱり低音域です。標準的なレギュラーチューニングだと、6弦ギターの下にローBが追加されます。これだけで、リフの“床”が一段下がるんですよ。
ここで大事なのは、ただ「低い音が出る」だけじゃないってことです。ローBがあると、リフの作り方が変わります。6弦だと、どうしても最低音Eを前提に「E付近での刻み」を組み立てがち。でも7弦があると、Bをルートにしたパワーコードの押さえ方、開放弦を絡めたペダルトーン(同じ低音を鳴らし続ける)系のアイデア、コードのベース音だけ動かして雰囲気を変えるアレンジなど、発想の幅が一気に広がります。
あと、バンドで合わせたときの体感も大きいです。ギターの低域が増えると「迫力が増す」だけじゃなくて、アンサンブルの埋まり方が変わる。たとえばギターが1人の編成だと、バッキングとリードの“間”が薄くなりがちですよね。7弦でローBを使ってリフを作ると、その“間”が埋まりやすい。結果、3ピースでも音が痩せにくくなります。
もちろん、低音を増やすほど濁りやすいのも事実です。特に歪みを深くすると、ローBは輪郭がぼやけやすい。だからこそ、ピッキングの粒立ち、ミュートの精度、EQでのローの整理が効いてきます。ここまでセットでできると、7弦の低音は「重いのにタイト」っていう理想に近づきます。
私の実感として、7弦の低音は「足した音域」以上に「作曲の選択肢」を増やしてくれます。音を増やすというより、アイデアが増える感覚ですね。
迷ったら、まずはローBで“1小節だけ”リフを作ってみるのが一番早いです。思った以上に「曲の入口」が変わりますよ。
ローBを活かしやすいフレーズの型
私がよく使う“型”を3つだけ挙げますね。ひとつは、ローB開放を刻みの軸にして上モノだけ動かすタイプ。ふたつ目は、ローBをルートにして、2〜3弦上のコードをチョンと鳴らすタイプ。3つ目は、ローBを鳴らさない瞬間を作ってダイナミクスを出すタイプ。低音は鳴らしっぱなしが正解じゃなくて、「鳴らさないこと」が強い演出になる場面も多いです。
6弦との違いを比較
6弦と7弦の違いは、弦が1本増えるだけ…に見えて、触ると印象が変わります。代表的な違いは、ネック幅が少し広くなること、低音弦が太くなること、モデルによってはスケールが長めになりやすいことです。
ただ、ここで誤解してほしくないのが「広い=無理」ではないこと。クラシックギター寄りの幅に近づくイメージなので、フォームを少し整えると案外スッと入ってきます。むしろ、6弦の癖で低音弦を雑に触ってしまう人ほど、最初は“弦が増えた違和感”が出やすいかなと思います。
もうひとつ大事なのは、弦が増える=情報が増えるということ。指板の把握が甘いと混乱します。でも逆に言うと、指板の理解が進むと「音域が増えたぶん、逃げ道も増える」んですよ。6弦だと同じポジションに縛られて窮屈だったフレーズが、7弦だと別ルートで弾ける。これ、上達の助けにもなります。
6弦から持ち替えた最初の数日は、脳内マッピングがズレます。これは才能じゃなく慣れなので、焦らず「弾かない弦をミュートする癖」を先に作るのが近道です。
6弦と7弦の違いをざっくり掴むなら、数字で一度見るのが早いです。下は一般的な傾向なので、最終的には各モデルの公式スペックを確認してください。
| 項目 | 6弦ギター(目安) | 7弦ギター(目安) |
|---|
| 標準チューニング | E-A-D-G-B-E | B-E-A-D-G-B-E |
| 最低音 | 6弦開放E | 7弦開放B |
| ナット幅 | 約42mm前後 | 約47〜48mm前後 |
| スケール | 約25〜25.5インチ | 約25.5〜27インチ |
| 弦ゲージ | .009〜.042など | .010〜.059/.064など |
7弦の“違和感”が出やすいポイント
よくあるのは、①ピッキングが7弦に引っかかる、②コードを押さえるときに余計な弦が鳴る、③移弦(弦をまたぐ)フレーズで右手が迷う、の3つです。対策は後半のミュート章で詳しく話しますが、先に言うと「右手の位置を固定する」「左手の使ってない指をミュートに回す」だけで、かなり改善します。
それと、7弦ギターが一般層に広がった背景として、スティーヴ・ヴァイとIbanezの“Universe”の存在は無視できません。7弦が当たり前になっていく流れの起点として一次情報で触れておくと、納得感が増します。(出典:Ibanez公式 アーティスト紹介「Steve Vai」)
ダウンチューニング不要
7弦ギターのメリットを語るうえで外せないのが、ダウンチューニングに頼らなくても低い音域が出せることです。6弦で無理に下げると、テンションが落ちてピッチが不安定になったり、低音がルーズに感じたりしやすいですよね。ここ、気になりますよね。
7弦なら、ローBを“設計上の前提”として張れるので、低音がタイトにまとまりやすい。もちろんセッティング次第ではありますが、同じキー感でも輪郭が出やすいのは強みです。6弦でダウンチューニングして「なんかボワつく」「ピッキングしても芯が出ない」って感じる人ほど、7弦の恩恵は分かりやすいと思います。
ただし、ここも誤解しがちなポイントがあって、7弦にした瞬間に自動で“タイト”になるわけじゃないです。7弦は低音が増えるぶん、音作りがシビアになります。歪ませすぎると一気に濁るし、ローを盛りすぎるとバンドで埋もれます。逆に言うと、ちょっとEQと弾き方を整えるだけで、6弦のダウンチューニングより「輪郭がある低音」に持っていきやすいんです。
私がやる定番の整え方は、まずアンプやペダルの低域を上げる前に、ピッキングの位置と深さを整えること。ブリッジ寄りで浅めに当てると、ローBのアタックが立ちやすいです。それから、ローの量を足すんじゃなくて、ミッドの“どこを残すか”を考えます。低音は足すより、邪魔なところを引くほうが結果が早いことが多いですよ。
「下げる」より「追加する」ほうが、結果としてサウンドが締まることが多いです。特に歪ませたときに差が出ます。
目安の考え方として、ローBの輪郭が見えるまで歪みは控えめにして、必要なら後から足す。これだけで“重いのに聞こえる”方向に寄りやすいです。
バンドで低音がぶつかるときの考え方
5弦ベースがいる編成だと、ローBはベースの開放と被ります。ここで大事なのは「同じ音を鳴らしたらダメ」じゃなくて、「役割を分ける」こと。ベースがローBを鳴らすなら、ギターはローBを鳴らしっぱなしにせず、短く刻んでリズム要素に寄せたり、ローBは要所だけにして、普段はEやAあたりを中心に置く、みたいな調整が効きます。最終的な正解は曲と編成で変わるので、録音して客観的に聴くのが一番です。
コード表現と音域の広さ
7弦は“刻み専用”と思われがちですが、コードやアレンジ面のメリットも大きいです。低いベース音を足せるので、オンコード(分数コード)で空気感を作ったり、同じコードでも重心を変えてドラマを作ったりできます。
たとえば、同じEマイナー系の響きでも、ローBを絡めると「底が見えない暗さ」が出ます。逆に、ローBを鳴らさずに上だけでコードを鳴らすと、ふわっとした広がりが出る。7弦は“低音の追加”だけじゃなくて、“低音の選択肢が増える”のが本質です。どの低音を鳴らすかで、曲の色が変わります。
さらに、低音リフ+高音メロディの同時進行がやりやすいのも7弦の面白さ。フレーズの同居ができるので、ギターソロの伴奏を自分で支えたり、アルペジオに低音を混ぜたり、表現の幅が広がります。宅録やDTMをやる人なら、「ギター1本で編曲が進む」場面が増えるはずです。ここ、地味に助かりますよ。
ただし、低音を増やすほど濁りやすいのも事実です。和音は“全部鳴らす”より、“必要な音だけ残す”発想が合います。特に歪みの中でフルコードを鳴らすと、低音が膨れて音程感が薄くなることがあります。だから私は、低音側は2音〜3音のパワーコード中心、上モノでテンション(9thや11thみたいな彩り)を足す、みたいなアプローチが多いです。
7弦のコード作りは「低音は最小限、上で色を付ける」が失敗しにくいです。
- 低音側:ルート+5度(必要ならオクターブ)
- 高音側:3度やテンションでキャラ付け
- 鳴らさない弦:ミュートで“無音の整理”
“広い音域”を武器にする練習アイデア
練習としておすすめなのは、同じコード進行を「ローBあり」「ローBなし」で2パターン作って録音することです。低音が入った瞬間に“曲の視点”が変わるのが分かります。もうひとつは、6弦ギターの曲を7弦で弾いて、ローBを一切鳴らさずに弾く練習。これをやると、右手の移弦とミュートが一気に良くなります。
対応ジャンルと用途
7弦ギターが活躍しやすいのは、重低音を武器にするジャンルです。モダンメタル、メタルコア、Djentあたりはもちろん、プログレ系でも音域の広さが効きます。逆に、ブルースやヴィンテージロック中心だと、ローBを持て余すこともあります。
とはいえ、「ジャンルで決め打ち」しなくて大丈夫です。あなたが作りたい曲、出したいムードに低音が必要なら、それが理由になります。たとえば、ポップスでも“サビ前だけローを足して落とす”みたいな演出は効きますし、インストでも低音があると展開を作りやすいです。要は、ローBを「ずっと鳴らす弦」じゃなく、「必要なときに使う武器」として扱えるかどうか。
もう少し現実的な話をすると、7弦を活かしやすいのは“音数が多いサウンド”より“リズムが命のサウンド”なことが多いです。刻みが揃う、ブレイクが決まる、ユニゾンが締まる。こういう場面で、7弦の存在感はめちゃくちゃ出ます。
実例やアーティスト目線の話も読みたいなら、ラグゼギター内の解説も参考になります。
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持て余しそうで不安なあなたへ:最初は「7弦を鳴らす曲」を探すより、「今弾いてる曲を7弦で弾く」ほうが上達が早いです。7弦を“特別な楽器”にしないのがコツですよ。
7弦ギターのメリットと注意点
ここでは、メリットを最大化するための“現実的な注意点”をまとめます。ネックやミュートの難しさ、チューニングの考え方まで押さえると、買ってからの後悔が一気に減りますよ。
初心者に向くかの判断
結論から言うと、初心者でも7弦ギターは使えます。ただ、いきなり7弦だと「学習コスト」が少し増えるのは事実です。教則やTABの多くが6弦前提なので、最初は“情報の翻訳”が必要になります。
ただね、初心者が挫折する理由って、実は「難しいから」だけじゃないんですよ。目的が曖昧で、練習の意味が分からなくなると折れやすい。逆に言うと、あなたが「7弦でこの曲を弾きたい」「この重低音が欲しい」っていう目的を持ってるなら、7弦はむしろモチベを保ちやすいです。ここ、かなり大事です。
それでもおすすめできるのは、あなたの目的が明確なときです。たとえば「最初からヘヴィなリフをやりたい」「憧れの曲が7弦前提」「低音の迫力が欲しい」。この動機が強いなら、7弦を選ぶ価値は十分あります。
初心者が7弦でつまずきやすいのは、主に3つ。①右手が弦の本数に慣れず、狙った弦を外す。②ミュートが甘くてノイズだらけになり、自分の音が嫌になる。③チューニングや弦ゲージの話が難しく感じて、セッティング迷子になる。これ、全部あるあるです。でも全部、段階を踏めば解決できます。
初心者で7弦を選ぶコツはシンプルで、最初のうちは7弦を“おまけ扱い”にすること。まずは6弦分で基礎を固めて、ローBは必要なときだけ鳴らすのが挫折しにくいです。
「6弦分を完璧に」じゃなくて、「6弦分を普段通りに」でOKです。7弦は後から自然に混ざってきます。
初心者が7弦で伸びる練習順
私のおすすめは、①まず6弦ギターの練習を7弦でやる(7弦を触らない)→②次に、7弦を常に左手親指で軽く触れてミュートする癖をつける→③最後に、ローBを“短く”鳴らすリフを少しだけ作る、の順番です。いきなりローBを鳴らしっぱなしにすると、ノイズと濁りで嫌になりがち。短く、狙って鳴らす。これがコツです。
「難しいポイントと克服法」をもう少し深掘りしたいなら、下の記事も役に立つはずです。
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ネック幅と演奏難易度
7弦はネックが少し広くなるので、最初に“握りづらい”と感じる人がいます。ここは個人差が大きいです。手が小さい人でも、薄めのネック形状なら案外いけることも多いですし、逆に手が大きい人でもフォームが雑だと弾きにくいことがあります。
私がよく勧めるのは、ロックフォーム一辺倒にしないこと。親指を上に出して握り込むフォームは、7弦の低音弦ミュートと相性が悪い場合があります。クラシック寄りに、親指をネック裏に置いて指を立てる意識を入れると、運指が安定しやすいです。
あと、7弦はモデルによってスケールが長いことが多いので、テンションが強めに感じる場合があります。これはデメリットにもメリットにもなります。強めだとピッチは安定しやすいけど、押弦は重くなる。ここは弦ゲージとセッティングで調整できるので、最初から「このギターは無理だ」と決めつけなくて大丈夫です。
それでも「手が疲れる」「手首が詰まる」って感じたら、まずフォームとストラップ高を見直しましょう。座って弾くときにネックが下がりすぎると、左手首が曲がって負担が増えます。ネックを少し立てるだけで、押さえやすさがガラッと変わることも多いです。
長時間の無理な練習は手首や指に負担が出ることがあります。痛みや違和感があるときは休むのが正解です。最終的な判断は専門家にご相談ください。
購入前にチェックしたい“弾きやすさ”の要素
ネック幅だけで判断すると失敗しやすいので、私は「ネックの厚み」「指板R(丸み)」「弦高」「ナットの滑り」「フレット処理」まで含めてチェックします。特に7弦は、ロー弦側の弦高が高いと押さえにくくなりやすいので、試奏でローBの1〜5フレット付近をしっかり触ってみてください。ここが快適なら、だいたい勝ちです。
ミュートとノイズ対策
7弦の最大の壁は、ミュートだと思います。弦が1本増えるだけで、ノイズの“逃げ場”が増えます。特に歪みを深くすると、触ってない弦の共振がすぐバレます。
右手は、ブリッジ付近に手刀を軽く置いて、低音弦の不要振動を常に抑えるのが基本です。左手は、押さえていない弦に指の腹を軽く触れさせて「鳴らさない設計」にする。ここができると、7弦は一気に“扱いやすい楽器”になります。
ミュートって「音を止める技術」でもあるんですが、私は「鳴らす音を選ぶ技術」だと思ってます。7弦は選択肢が増えるぶん、“鳴らさない選択”の価値が上がる。だから、ミュートが上手くなると、演奏が急にプロっぽくなります。逆に、ミュートが甘いと、どれだけ速く弾いても全部がぼやける。ここは伸びしろが大きいポイントです。
具体的な実践としては、まず右手から整えるのが早いです。ブリッジミュートの位置が前すぎると音が死ぬし、後ろすぎるとノイズが残る。あなたのギターと弾く強さで“ちょうどいい場所”があるので、ピッキングしながら少しずつ移動して探すのがコツです。そのうえで、左手は「押さえる指の余った部分で他弦に触れる」癖をつけます。親指、人差し指の腹、薬指の側面…使えるところを全部使う感じですね。
もしノイズが気になるなら、機材側でもやれることはあります。ゲート系の使い方、EQでのローの整理、弦ゲージの見直し。全部を一気にやるより、まずミュートの基礎を固めるのが近道です。機材は“最後の仕上げ”として効かせると、自然に上手くいきます。
ミュート上達の近道は、実は「ゆっくり弾く」ことです。速弾きの練習より、1音ずつ止める練習のほうが効きます。
- ローBを鳴らして、すぐ止める(右手)
- ローBを鳴らさず、触れてミュートだけする(左手)
- 6弦と7弦を交互に刻んで、ノイズゼロを狙う
ノイズが減らないときのチェックリスト
「頑張ってるのにノイズが減らない」ってときは、原因が演奏だけじゃない場合もあります。ナットの溝が合ってない、弦高が高すぎる、ピックアップがロー弦に近すぎて音が暴れている、みたいなケースもある。セッティングは個体差が大きいので、最終的な判断はリペアの専門家にご相談ください。ここは無理に自己流で削ったりしないのが安全です。
チューニング方法の基本
7弦の基本は、低いほうからB-E-A-D-G-B-Eのレギュラーチューニングです。6弦の感覚の延長で理解しやすく、スケールやコードフォームを流用しやすいのがメリットですね。
ヘヴィ寄りなら、ドロップA(A-E-A-D-G-B-E)も定番です。人差し指1本のパワーコードが低音側でも成立しやすく、リフが作りやすい。逆に、下げすぎると音が濁ったり、バンド全体で低音がぶつかったりもするので、ベースとの住み分けは意識しておくと安心です。
チューニングの話で、初心者がつまずきやすいのは「何を基準に合わせればいいの?」ってところです。私のおすすめは、まずはクロマチックチューナーで素直に合わせること。もしローBが拾いにくいなら、12フレットハーモニクスを使うと安定します。それでもフラつくなら、弦が古い、巻き数が少ない、ナットが引っかかって戻りが悪い…みたいな別原因が絡んでいる可能性が高いです。
そしてもうひとつ大事なのが弦ゲージです。ローBやドロップAは、ゲージが細いとどうしても“ビヨンビヨン感”が出やすい。逆に太すぎると押弦がしんどい。ここはあなたの手癖と曲のテンポで最適が変わるので、「一般的な目安」として捉えてください。最終的な判断は専門家にご相談ください、と言いたいところでもあります。
弦ゲージやテンション感は好みも大きいので、数値はあくまで一般的な目安です。弦メーカーやギターの仕様で最適解は変わります。正確な情報は公式サイトをご確認ください。
よくあるチューニングと“狙い”を整理しておくと迷いにくいです。
| チューニング | 並び(低→高) | 向いている使い方 | 注意点 |
|---|
| レギュラー | B-E-A-D-G-B-E | 基礎練、幅広い曲対応 | ローBの濁り対策が必要 |
| ドロップA | A-E-A-D-G-B-E | パワーコード刻みが楽 | 弦が細いと緩く感じやすい |
| 全弦半音下げ | A#-D#-G#-C#-F#-A#-D# | 歌モノのキー調整 | 全体のテンションが変わる |
チューニングが安定しないときの切り分け
「すぐ狂う」ってときは、①弦が劣化してる、②巻き数が少なく滑ってる、③ナットで引っかかって戻りが悪い、④弾く強さが一定じゃない、のどれかが多いです。特に7弦はロー弦の振幅が大きいので、ピッキングが強すぎると“当たった瞬間のピッチ”が揺れやすい。ここも慣れで整います。
チューニングが安定しない、すぐ狂う…という悩みは7弦に限らず起きます。基本の原因と対策は、下の記事も参考になります。
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ギター1弦のチューニングが合わない原因と解決策を徹底解説 | ラグゼギター:世界の高級ギター専門ブログ
ギターのチューニングがズレる原因は何ですか?チューニングが合わないのはなぜですか? こんな疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか? ギターのチューニングが合…
後悔しない7弦ギターのメリット選択
最後は、いちばん大事な話をします。7弦ギターのメリットは分かった。でも「自分に必要?」で止まる。ここで悩む人がいちばん多いです。
私のおすすめは、メリットを“機能”じゃなく“音楽の目的”に結びつけて判断することです。たとえば、低音域が必要なのはなぜ? 重低音のリフを作りたいから? 6弦でダウンチューニングするとルーズになるのが嫌だから? それとも、コードに低いベース音を足して世界観を作りたいから?
ここを言語化できると、一気に後悔が減ります。なぜなら、買ったあとに「思ってたのと違う」を防げるから。たとえばあなたが欲しいのが“超低音の迫力”なら、スケール長が長めでロー弦が締まりやすいモデルが合うかもしれない。逆に“6弦の弾き心地に近いまま音域を増やしたい”なら、25.5インチでネックが薄めのモデルが合うかも。目的が先にあると、スペックの見方が変わります。
一方で、目的が曖昧だと、スペック比較で迷子になりがちです。ナット幅がどうだ、ピックアップがどうだ、って情報は増えるのに、決め手がない。だから私は、最初に「7弦で何がしたい?」を一緒に整理するのが好きです。
そして、見落としがちな“後悔ポイント”も先に潰しておきましょう。よくあるのは、①ロー弦が濁って嫌になる(音作りとミュートで解決しやすい)、②ネックが太くて弾かなくなる(フォームとストラップ、モデル選びで解決しやすい)、③結局ロー弦を使わない(これは目的の問題なので、買う前に気づくのが大事)。特に③は、買ってから気づくとモヤモヤが残ります。だからこそ、試奏と目的整理が効きます。
理由が言語化できた瞬間、選び方はシンプルになります。ネックが少し広いとか、ミュートが難しいとかは、正直“慣れ”で改善します。逆に、あなたの音楽にローBが要らないなら、無理に持つ必要はない。だからこそ、否定的な結論にはしません。
後悔しないコツは、あなたが好きなサウンドに正直になることです。最終的な判断はあなた自身ですが、迷ったら楽器店で試奏して、握り心地と低音の出方を確かめるのがいちばん確実ですよ。
最後にひとこと:7弦は“特別な楽器”じゃなくて、6弦の延長線上にある道具です。だから、あなたが惚れた一本を選べば、ちゃんと相棒になります。