レスポールトラディショナルの当たり年は？2014年や2016年モデルの特徴解説

2024年10月11日

「レスポールトラディショナル当たり年ってどのモデルなんだろう？」
「2014年モデルが当たりって聞いたけど、本当はどれがいいの？」

このような疑問を抱いている方は多いのではないでしょうか？

ギブソンのレスポールトラディショナルは、各年ごとに細かな仕様の違いがあり、特に「当たり年」とされるモデルには特別な魅力があります。今回は、レスポールトラディショナル 2014やレスポールトラディショナル 2016、さらにレスポールトラディショナル 2013や2009といった人気モデルを中心に、各年代の特徴を解説します。

また、ギブソンレスポールトラディショナル 2015の革新的なポイントや、レスポール 2000年製評価と比較して「当たり年」を選ぶ際の注意点についても取り上げています。

「ギブソンレスポールハズレ」と感じさせないためのチェックポイントや、ギブソンレスポールスタンダード 90年代の評価も含めて、この記事を通して自分に合ったレスポールを見つけましょう。

記事のポイント

レスポールトラディショナルの各年式ごとの違いと特徴
レスポールトラディショナルの2014年、2016年、2013年、2009年モデルの評価
ギブソンレスポールの「当たり年」を選ぶ際のポイント
ギブソンレスポールトラディショナル 2015や2000年製の評価や注意点

レスポールトラディショナル当たり年はいつか？

レスポールトラディショナルとは？
レスポールトラディショナル 2014の特徴
レスポールトラディショナル 2016の魅力
レスポールトラディショナル 2013の評価

レスポールトラディショナルとは？

レスポールトラディショナルは、ギブソン社が製造する「レスポール」シリーズの一つで、伝統的なレスポールのスタイルを意識して作られたモデルです。このモデルは、モダンな機能やデザインを採用して進化を続ける「レスポール・スタンダード」とは異なり、1950年代から1960年代の「バースト期」と呼ばれる時代のレスポールに近い仕様を残しています。そのため、クラシックで太い音色や重厚なネックシェイプを好むギタリストに人気があります。

また、レスポールトラディショナルは、「ウエイト・リリーフ」というボディの軽量化処理を行わないソリッドボディの特徴を持つモデルが多いです。これにより、音の厚みやサステインが増し、ヴィンテージのレスポールに近いサウンドが楽しめます。しかし、その一方で重量があるため、長時間の演奏では肩や腕に負担がかかりやすいというデメリットもあります。

このように、レスポールトラディショナルは、古き良きギブソンのレスポールを再現しつつ、現代の技術も適度に取り入れたバランスの取れたモデルです。特にクラシックなロックやブルースを演奏するギタリストにとって理想的なギターと言えるでしょう。

レスポールトラディショナル 2014の特徴

レスポールトラディショナル 2014は、ギブソン社の創業120周年を記念して製造された特別なモデルです。まず、このモデルの特徴の一つとして、12フレットに「120th Anniversary」のインレイが施されている点が挙げられます。これは他の年式のモデルにはない特別な装飾で、視覚的なアクセントにもなっています。

また、レスポールトラディショナル 2014は、ウエイトリリーフなしの完全なソリッドボディを採用しており、クラシックなレスポールサウンドをより忠実に再現しています。ネックシェイプはLate 50’s仕様で、1950年代のレスポールに近い厚みが特徴です。そのため、しっかりとした手応えのある弾き心地が楽しめます。

搭載されているピックアップは「1959トリビュート・ハムバッカー」で、これもヴィンテージ感あふれるトーンを提供する要素の一つです。明るくカラッとした音色が特徴で、レスポール特有の太くてリッチなサウンドが楽しめます。ただし、ソリッドボディであるため、重量が増していることは注意が必要です。長時間の演奏では体力が求められるかもしれません。

まとめると、レスポールトラディショナル 2014は、ギブソンの歴史を感じさせるヴィンテージライクな仕様と、弾き応えのある重厚なサウンドが特徴の、ギタリストにとって特別なモデルです。

レスポールトラディショナル 2016の魅力

レスポールトラディショナル 2016の魅力は、クラシックなレスポールサウンドと現代的な演奏性のバランスにあります。このモデルは、1950年代のオリジナルレスポールに近いヴィンテージライクな仕様を採用しながらも、細かい部分で現代の技術を取り入れています。特に、2016年モデルでは「トラディショナル・ウエイト・リリーフ」と呼ばれる軽量化のための9つの穴をボディに施している点が特徴です。これにより、重量を軽減しつつも、ソリッドボディのサウンド特性をある程度保持しています。

ピックアップには57クラシックと57クラシックプラスが搭載されており、太く、暖かみのあるサウンドを提供します。このピックアップは、ヴィンテージ感のある音色を好むギタリストに最適です。また、ネックはラウンドシェイプで、しっかりとした握り心地があり、特に50年代スタイルのネックを好む人にはフィットします。

一方で、重量が若干重く感じられるモデルが多く、長時間の演奏には体力が必要となることもあります。さらに、スピードノブが採用されているため、ボリュームやトーンの調整がしやすいというメリットもありますが、クロームメッキのハードウェアは好みが分かれるかもしれません。

このように、レスポールトラディショナル 2016は、ヴィンテージの雰囲気を保ちつつ、演奏性の向上を図ったモデルであり、特にクラシックロックやブルースを演奏するギタリストにとっては非常に魅力的な選択肢です。

レスポールトラディショナル 2013の評価

レスポールトラディショナル 2013は、そのネックシェイプとサウンドの特徴が評価のポイントとなっています。このモデルの最大の特徴は、1950年代後半のレスポールを意識した「Late ’50s Round」という肉厚なネックシェイプです。このネックは太く、しっかりとした握り心地があるため、クラシックなギターを好むプレイヤーに向いています。しかし、太めのネックは手の小さいギタリストにはやや扱いづらいと感じるかもしれません。

ピックアップには57クラシックと57クラシックプラスが採用されており、力強く、深みのあるサウンドを提供します。特に、低音の厚みが際立ち、ロックやブルースのジャンルでその真価を発揮します。また、2013年モデルではウエイトリリーフを施していないソリッドボディ構造が採用されているため、豊かなサステインと密度の高い音色が特徴です。しかし、そのため重量が増しており、長時間の演奏では体への負担が大きくなることも注意点です。

カラーリングについては、ヘリテージチェリー・サンバーストやハニーバーストなど、ヴィンテージ感あふれるクラシックな選択肢が揃っており、外観にもこだわりを感じさせる仕上がりになっています。

総じて、レスポールトラディショナル 2013は、ヴィンテージのレスポールを忠実に再現したモデルであり、クラシックなネックやサウンドを求めるギタリストには高く評価される一方で、重量面や太いネックによる操作性の面で注意が必要です。

レスポールトラディショナル当たり年とギブソンの歴史

ギブソンレスポールトラディショナル 2015のポイント
レスポールトラディショナル 2009の特徴
ギブソンレスポールスタンダード 90年代の評価
レスポール 2000年製評価と当たり年の比較
ギブソンレスポールハズレとされる要因は？

ギブソンレスポールトラディショナル 2015のポイント

ギブソンレスポールトラディショナル 2015は、レスポールシリーズの中でも独特な特徴を持つモデルです。2015年はレスポール氏の生誕100周年を記念した年であり、このモデルにも特別な要素が盛り込まれています。まず、ヘッドには「Les Paul 100」という特別なロゴが記されており、ヴィジュアル的に一目で2015年モデルだとわかるデザインです。

さらに、2015年モデルには革新的な「G-FORCE」と呼ばれる自動チューニングシステムが搭載されています。これは、ペグに組み込まれたバッテリー駆動の装置が自動的にチューニングを行うもので、素早い調整が可能です。ただし、従来の手動チューニングに慣れているプレイヤーにとっては、このシステムが扱いにくいと感じる場合もあります。

もう一つの特徴は、真鍮製のゼロフレットナットです。このナットは通常のナットよりも広く、ネックも他のモデルと比べて1.795インチとかなり太めです。これは、通常のレスポールに比べてネックの握りがしっかりしており、パワフルな演奏感が得られる反面、手が小さいギタリストにとっては少し扱いにくいこともあるでしょう。

このように、ギブソンレスポールトラディショナル 2015は、革新的な要素と伝統を融合させたモデルですが、特に自動チューニングやネックの太さといった部分で好みが分かれるギターです。

レスポールトラディショナル 2009の特徴

レスポールトラディショナル 2009は、1950年代後半から1960年代初期の「バースト期」と呼ばれるクラシックなレスポールを再現する意図で設計されたモデルです。この年のモデルの特徴の一つは、ソリッドボディに「トラディショナル・ウエイト・リリーフ」と呼ばれる軽量化のための9つの穴が施されていることです。この仕様は、ギターの重量を軽減しつつも、クラシックなレスポールの重厚なトーンを保つことを目指しています。

ピックアップには、57クラシックと57クラシックプラスが搭載されています。これにより、特にクリーンなトーンから歪みの強いサウンドまで、幅広い音作りが可能です。ヴィンテージレスポールのサウンドに近い音色が得られるため、ブルースやロックなど、力強く太いトーンを求めるギタリストには高い評価を得ています。

一方で、レスポールトラディショナル 2009は、やや重めのボディを持つため、長時間の演奏には体力が求められることがデメリットです。重量を軽減する工夫がされているものの、完全な軽量化ではないため、従来のレスポールに近い重さを感じるギターとなっています。

総じて、レスポールトラディショナル 2009は、クラシックなレスポールの音と感触を現代に再現しつつ、適度な軽量化を実現したモデルです。ヴィンテージ感を求めるプレイヤーにとっては非常に魅力的な選択肢ですが、重量面のデメリットを理解した上での購入が必要です。

ギブソンレスポールスタンダード 90年代の評価

ギブソンレスポールスタンダード 90年代の評価は、非常に高いものとなっています。この時期のレスポールスタンダードは、ギブソンが伝統的なスタイルに回帰した時代でもあり、特にクラシックなレスポールを求めるギタリストにとって理想的なモデルとされています。90年代に作られたレスポールスタンダードは、重量感のあるソリッドボディを持ち、当時の技術と品質管理の向上により、安定した製品が提供されました。

ピックアップには、Alnico Vマグネットを搭載した「バーストバッカー」が使用されており、特にヴィンテージトーンにこだわったサウンドが特徴です。また、ネックシェイプは50年代や60年代の伝統的な太さを維持しており、しっかりとした手応えがあるため、ハードロックやブルース、クラシックロックに最適です。

一方で、90年代のレスポールスタンダードは、新しい要素が取り入れられていない分、現代のモダンなギターに比べて音のバリエーションはやや少ないと感じるプレイヤーもいます。それでも、ヴィンテージレスポールのような音色を求めるプレイヤーには依然として根強い人気があります。

総じて、90年代のギブソンレスポールスタンダードは、ヴィンテージスタイルを求めるギタリストにとって信頼できる選択肢であり、堅実でクラシックなサウンドが好評です。

レスポール 2000年製評価と当たり年の比較

レスポール 2000年製の評価は、全体的に安定した品質とバランスの良い仕様で高評価を得ています。この時期のレスポールは、1990年代後半からの技術の進化を引き継ぎ、細かい部分での改良が施されており、製品の信頼性が高いことが特徴です。ピックアップには、ギブソンの標準である「57クラシック」が使用されており、クラシックで太いサウンドが得られます。

一方で、2000年製のレスポールには特に目立った革新がなかったため、他の「当たり年」と呼ばれる特定の年式と比べて突出した特徴が少ないとされています。例えば、2014年のレスポールトラディショナルは、ギブソン120周年記念モデルとして、特別な装飾やヴィンテージ感を強調した仕様が特徴です。このような特別モデルと比べると、2000年製のレスポールはスタンダードな選択肢として落ち着いた評価となります。

しかし、安定した製造品質により、レスポール特有のサウンドや弾き心地をしっかりと楽しむことができるため、初めてのレスポールとして購入を検討する人にとっては良い選択肢と言えるでしょう。特定の当たり年を狙うのであれば、2014年や1959年モデルなどを検討するのも良いですが、2000年製は堅実で長く使えるモデルです。

ギブソンレスポールハズレとされる要因は？

ギブソンレスポールが「ハズレ」とされる要因は、いくつかのポイントに分かれます。まず最も多いのが個体差です。ギブソンのギターは手作業の工程が多く含まれており、そのため、同じモデルでも個体ごとの違いが生じやすいです。例えば、ネックの太さやフィニッシュの質感、重量に微妙な差があることが多く、これがプレイヤーの好みと合わないと「ハズレ」と感じることがあります。

次に、チューニングの安定性に関する問題です。特に2015年モデルのように、G-FORCEという自動チューニングシステムが搭載されているモデルは、一部のユーザーから操作性や精度に対して不満の声が上がっています。このシステムがうまく機能しない場合、チューニングのズレが頻発し、演奏に支障をきたすことがあるため「ハズレ」と評価されることがあります。

仕上げの品質も、ハズレとされる要因の一つです。ギブソンのギターは伝統的にラッカー仕上げを採用していますが、仕上げが荒かったり、塗装が剥がれやすい個体がまれに存在します。これが外観の美しさに影響し、特に高価なギターを期待して購入したユーザーにとっては大きなマイナスとなります。

さらに、ピックアップの不具合も稀に見られます。ギブソンのレスポールは通常、高品質なピックアップが搭載されていますが、製造時のミスや経年劣化により、音がこもったり、出力が弱く感じることがあります。これも「ハズレ」として評価される要因です。

総じて、ギブソンレスポールの「ハズレ」とされる要因は、個体差や仕上げの品質、チューニングシステムやピックアップの不具合に起因することが多いです。そのため、購入前に実際に手に取り、自分の好みに合った個体を選ぶことが重要です。